4月はシャニマス（と仕事）ばかりやってたのであっという間にGWが来たんですけど、今年のコナン見ました。ていうか見た？こんなブログ見に来ずに今すぐぜひ劇場に足を運んでほしい。あまりハードルを上げずに、アメリカで作られたコナン同人映画を見るノリで見に行ってほしい。シャニマスの話もしたいけどコナンの話もしたい。ここから全部ネタバレ。あと箇条書きにします。
○見る前の話
黒鉄（読めない）の魚影（読めない）ってサブタイついています。どちらかというとスパロボのシナリオサブタイなんですが、このタイトルとメインポスターからわかるように、潜水艦の話なんだよね。って感じです。そしてコナンのメインストリームであるVS黒の組織回でもあるね。って感じです。なんかメカメカしい感じがして楽しみ！って感じよね。
○作中時系列
・いきなり犠牲者が出る。電話相手、ベルモットかと思って組織の脱走者かと思ったら追ってるのがキールだったんで、電話相手はどうやらジョディ先生みたいだ。FBI出るんだ。ってなった。
・哀ちゃんがおばあさんにブローチの整理券をあげるシーン。劇場版のコナンって最初のやつをオチに持ってくることが多いのですが、それかってなる。因果応報。哀ちゃんの善意で八丈島に行けるし、自分を助けることになる。ってことだ。すごくいい。哀ちゃんの優しさを乗っけから強くアピールしてる上に最後につなげるのうめ～ってなる。このおばあさん、1回目は服装の割にネイルが派手で違和感があったんですけど、緑色でベルモットと一緒だったよっていわれてなるほどね～ってなる。
・アガサの今回の発明品シーン。今回かなり実用的なアイテムなんだよな。例年物理法則を無視してるのに対し、今回はギリギリ現実世界でも行けそうなやつ。まあ充電バッテリー駆動はありえないけどね。余談というか先の話だけど3基あって、ヘッドが付け替えることができるようになってる。何かの伏線か。覚えておくか。と思ったけど3秒後には忘れて普通に見てたので、次見るときはしっかり覚えてたい。3という数字、今回色々とある。
・八丈島空港をやたら映すのに、フェリーで行ったんだよな園子、飛行機で行ってやれよ。ていうか八丈島って結構南国リゾートっぽいんだね。
・哀ちゃんがコナンにイヤホンを片方渡すシーンがある。攻めてない？制作がジャブ打ってきたな。ていうかどうしようもなかったキスを意識しちゃうくせにこういうところ無頓着じゃない？
・やたらアガサをリスペクトすることになる漁船の船長が出てくる。やたら登場シーンが多いのでなにかあるやつかと思ったら何もなかった。なんか作ってたけど尺の都合でカットされたみたいなやつだと思う。
・白鳥登場、あえて白鳥なのは何だったんだろう。時系列が関係しているのか。佐藤さんと組ませるのもなんか久々というか、なぜ。と思う。あまりコナンを信頼してない2人を入れたのか。先々佐藤さんはそんなシーンがあるけど白鳥はホント空気。小林先生を入れてくることもなかった。
・パシフィックブイ。めっちゃかっこいいじゃん！！！！まるで海に浮かぶブイだね。ってコナンの感想があるけどどこがだよってツッコミをいれたい。宇宙から大気圏に向けてレーザー打つやつを海に持ってきた感じだよ。どっちかというとジェネシスだよ。中に入るのにいちいち雄大な音楽とともに中央がせり上がるのもロマンだよ。平均故障間隔が短そうで興奮する。ソフトウェアのわりにハードウェアの信頼度が低すぎるでしょ。
・主要ゲストキャラ登場。犯人はこの中にいるでしょう。これはわりと前からなんだけど、ゲストキャラは毎回国籍や人種に配慮している感じがするが、このパシフィックブイはどう考えてもSDGsや環境保全からは逆行している。
・バーボンとベルモットが仲良く潜入してくる。水中から潜入してくの分かってるわ。なんか自販機の補充を装って入ってきたりしなくて良かった。潜入にも映えがひつようなんだ。ちなみにこの時点でも潜水艦が結構近くに来てたはずなんだけど多分ピンガのアレで警報がならないようになってるんだよね。
・ナオミが連れ去られる。ていうかこのミッションよくベルモットついてきたな。ベルモットに詳しいわけじゃないけど、任せるわ。バーボンとか言ってそうだけど。ここから気絶した人間を一人連れて潜水艦まで戻るの、多分尋常じゃないくらい大変だと思うんだけど、ベルモットかな。とは思う。でもキールに任せると最初から最後までキールになっちゃうからな。今回のキールは八面六臂だよ。
・黒田兵衛の話をしてなかった。格好いいよねこのおじさん。好き。僕はダンディーで四角い顔が好きでね・・・。今回なんか深く関わるのかと思ったらただの指示出しおじさんだったんだが。ポスター占有率あんなに高かったのによ。
・アガサの今回のなぞなぞコーナー。踊りが可愛い。しかも結構ちゃんとしたなぞなぞでよかった。
・哀ちゃんがピンガとウォッカにさらわれるシーン。蘭が事情もわからないのにコーンロウのヤカラのあんちゃんに殴りかかるのほんといい。判断力クソ高い。絶対新一は高校卒業したらすぐに結婚した方がいい。でもなんかここコナンがめちゃくちゃムキになってるのこう、あれよね。見てるこっちがジェラシーって言うか・・・。
・潜水艦登場シーン、4DXじゃないのにめちゃくちゃ振動してビビった。
・コナンが佐藤さんにキレるシーン。ちょっと怖くて笑っちゃったし、アガサが冷静なの良かった。佐藤さんと目暮警部、こんな八丈島まできてコナン君にキレられるの可愛そう。
・沖矢さんとコナンが電話するシーン。灰原の救出はこっちで考えるから赤井さんは潜水艦に集中して。みたいなとこ、潜水艦に集中するっていいかたはなんだよと思う。でも数あるコナンの交友関係から潜水艦を何とかできるのは赤井さんだけだって信頼してるようで、また赤井さんもその期待に応えるのが良いよな。しかもノリノリでよ。
・潜水艦の中で直美と哀ちゃんが話すシーン。回想。実は昔この二人会ってたんだって。ていうかこの老若認証とかいうシステム、人種とかなんとかは建前でほぼほぼ哀ちゃんのために作ったんだろ。ていうかこんなのストーカーし放題じゃん。僕にも使わせてくれ。頼むわ。なんか高校時代？の宮野志保が見れてよかった。
・直美のお父さんが狙撃されるシーン。お父さん狙われてるのに顔出すなよ・・・。FBIのいつものメンツが登場するけど、キャメル！出して！→間に合わない！みたいないつものパターンで終わった。ジェイムズが時間との戦いだ・・・とか言ってたけどいままで時間に勝ったことありますか？
黒の組織、お父さんの場所が割れてから数分のうちに狙撃完了したけどめちゃくちゃな組織力じゃん・・・。って思う。FBI絶対勝てんわ。
ここの直美の慟哭と哀ちゃんが泣くとこ結構辛い。お父さん、生きてたとは言え、ここでは完全に死んだっぽかったし。犠牲者多いなって思った。
・ベルモットのちょっとエッチなシーン！苦情がきそう。赤いのは良かった。黒の次に良い。
・ウォッカが無能を晒すシーン！無能を晒すというか、キールに優しすぎる。ジンがいなかったら組織の清涼剤になってたであろうウォッカ。ジンがいるせいで腰巾着みたいな扱いだけど。まあでも潜水艦の責任者っぽい存在なのにちょっと軽いんだよな。
・灰原と直美が逃げるとこ。キール今すぐ撃たれそうなのに、ここでもウォッカがフォローする。ウォッカも潜入捜査官かなんかか。意外と早く助かったな。って思った。時計は見てないけどあと30分はあるような感じだった。
・蘭と漁船のおじさんとアガサに救助されるところ。蘭が本気で哀ちゃんを心配してて、本当に助かる。全編を通し蘭の登場バランスが素晴らしい。哀ちゃんの物語なので前に出すぎず、ときには力で、そしてときには女性ならではのフォローをする。（男女差別！）哀ちゃんも蘭にお姉ちゃん。宮野明美を思い出すのもめちゃくちゃよい。
・ピンガと交渉するとかいうコナンらしからぬ可能性が低い賭けに出るの、コナンの必死感でてて良かった。
・いつも待たせてばっかりね。新一くん。というシーン。なんでここだけ、僕は多分初めて聞いたけど、コナンのことを新一くんと呼んだんだろうか。全く答えが出ない。わからない。蘭の心情を代弁するには前後の脈絡がないし。ちょっと私も可能性感じちゃおうかしら。みたいなのは後述するシーンによりその可能性も無くなってしまった。わからん。
このシーン、やたら直美がのほほんとしてるのが印象的だった。よかったね。
・だれが犯人＝ピンガかわかるシーン。合わせてレオンハルトの殺害ネタバレ。ディープフェイクです！っていわれておっ。流行り入れてきたな。と思う。と言うかこのシステム欠陥多すぎる。ていうか警察関係者で囲んでるのに普通に逃げられてて、圧倒的に警察が無能に描かれてる。目暮警部もたまには発砲してほしい。
・コナンがピンガを煽るシーン。交渉するのはどうしたんだ。なんかあんまり煽らないほうがもっとうまく行ったと思うけど、それだけ動転してたんかな。でもこの後冷静に佐藤さんに謝ってたので、カッとくるタイプなんだなって思う。
・安室さんから電話がかかってくるシーン。魚雷が来るかも。って組織の報連相ちゃんとしててすごい。安室さんなんてほとんど関係ないのに。
そして赤井さんからも電話がかかってきて、それぞれのスマホを向かい合わせるシーン。こんな手法もあるんだ。って感動したね。なるほどね。このシーン赤井さんすごい嬉しそうなんだよね。安室、いや降谷零くん・・・みたいな。笑顔で描かれてるし。安室さんが組織随一のスナイパーって言ってたとこ良かった。OPのキャラ紹介のとき、赤井さんはFBIきってのスナイパーだったんだよね。わざわざ組織随一って言い換えてるの、後方腕組み彼氏感がでてるよね。あと随一ってかなりリスペクトしてるというか、赤井さんを認めてるなーって思う。そしてわざわざライって呼ぶんですよね。んで赤井さんがバーボンって返す。仲良しか。どうやらライバーボンって呼ぶの久しぶりだったみたいでなんでわざわざその呼称を・・・。って感じ。何やねん。青山剛昌。
あとねあとね。ここ、音楽、前作ハロウィンの花嫁の首輪爆弾のアレンジが使われてたんですよ！！ていうか他の曲名があるかもしれんけど。すごい！！！！グリフィンドールに3186547点！！！！菅野さん！！！見た目はスガシカオみたいであんまり好きじゃないけどノーベル音楽賞あげちゃう！！！！めっちゃ興奮した。カーディガン着てたけど汗出るくらい熱くなってしまった。
このあたりの情報量が多くてあんまり記憶にない。
・赤井さんがロケランをぶっ放すシーン。よかった。コナンイチ花火が似合う男。赤井さん安室さんと話ししてロケラン打って他に何するわけでもなく帰って行くの本当によい。職人みを感じる。よくやったボウヤ。ってなんであんたが感謝してんねん。他のみんなが赤井さんに感謝すんだよ。ていうかなんの感謝だよ。ロケランぶっ放して楽しかった～みたいなのやめろ。
・哀ちゃんが・・・哀ちゃんがコナンに酸素を口移しするシーン。コロナがあって、マスクを付けてて本当に良かった。今年一番気持ち悪い顔してたと思う。ていうか僕も息止めてたわ。誰か助けてくれ。僕にも酸素をわけてくれ。
このあたり、エヴァンゲリオンを見ているような、綾波ルートの最適解だったわ。綾波には根暗じゃなくて、手を引っ張り上げてくれる陽キャのコナンが必要だったんだよな。
・キスしちゃったんだから・・・のシーン。死んだ。みんなも死んだでしょ。水面がキラキラしてんじゃないよ。天国かここは。
・哀ちゃんがキスと眼鏡を返すシーン。成仏した。この世に未練はない。マスクがあって良かった。ここは人生で10番目くらいに気持ち悪い顔をしていたんだよな。映画館が暗くて本当に良かった。（バンプ）ああなんか眼鏡をお守りと称して渡すシーンに言及してなかった。まあいいや。本当に良かった。（n回目）
・オチ、直美、ぜんぶしってるんだから。のシーン。これね大好物なんですよ。泣いてしまった。ED映像も含めてここで哀ちゃんが3回目の抱きしめされています。ご覧になりましたでしょうか。哀ちゃんって本当は優しくて、みんなに愛されているんだよ。
・オチ2。ベルモットが哀ちゃんを助けた理由。ベルモットが哀ちゃんを助けたことにも言及してねえ。まあいいや。めちゃくちゃキレイな終わり方じゃない？そっか。僕も人にやさしく生きよう。オチが綺麗過ぎる。映画が上手い。本当に上手い。ほえーってなってた。めちゃくちゃ良い。良かった。
○EDテーマ
美しい鰭（読めない）。スピッツ、合わないかなと思ってたけど。映画の最後を飾るラストワンピースにふさわしくガッチリ嵌めてきたと思う。これがB'zだったらちょっと違うな。ってなってたわ。多分。でも歌詞は何言ってるかさっぱりわからん。誰が誰に対しての曲なんだろう。僕は雰囲気で感想を書いている。美しい鰭（読めない）ってフレーズが3回使われている。誰と誰と誰のことなんだろうな～。今度教えて欲しい。
○まとめ
コナンは純黒のナイトメアあたりから推理、恋愛サスペンス路線からエンタメ路線に舵をとって、最近は振り切って来てると思う。それがいわゆる批判にも繋がっていて、例えば僕の会社の後輩、2人が見に行ってて感想聞いたんだけど、そんなに・・・って感じだった。これは従来のコナンを見るために来たのに、出されたのはアメリカ映画だった。みたいなことに起因してると思う。僕は最近のエンタメ路線が合ってて、今作はめちゃくちゃ面白かった。本当にめちゃくちゃ面白かった。シリーズ通してゼロの執行人が好きだったんだけどそれを上回るくらい面白かった。作中の登場キャラのバランスがいいし、その上で物語をあまり破綻させてない。また、ハロウィンの花嫁や緋色の弾丸みたいな極端な物理法則を無視しているわけでもなく、ギリギリ現実世界にありそうだなみたいなところで話を成り立たせているのが素晴らしいと思う。前作前前作は勢いをつけてハードルをなぎ倒して行っていたけど、今回は丁寧に一つ一つ飛び越えていっているような。アメリカ映画を例に出したけど大味にしているわけでもない。あと蘭が正史だということを踏まえた哀ちゃんの映画というものを、そしていわゆる最近の主客、エンタメを求めている客層の100点満点を出してきた。という映画だった。僕は900億点をあげたい。本当に良かった。本当によかった。
また見に行くと思う。何回も見に行きたい映画だった。
実はもう1回見てて、今日は感想を書くために見に行ったみたいなやつだった。最初はいつもコナンの映画を一緒に見てくれる人と行ったんだけど、ほんとありがたい。感謝してもしきれない。この場を借りてお礼申し上げます。
